風車で発電(豆知識)
火力発電所の場合、100万kW などといいますが、 発電のために、燃料をたくさん焚きます。 どのくらい、焚くかというと、(1年間あたり) 石炭であれば、220万トン、 石油であれば、140万トン、 LNGであれば、110万トン、 です。 一方、最近の大型風車は、 タワーの高さが70mくらいあって、 羽根の直径が60mくらいのが作られています。 このような、大きい風車の場合 定格出力が、 1,000kWh (=1 MWh)(=1メガワット)とかの 規模ですから、 これは、100万kWの発電所の 約、1/1,000 の規模ということになります。 ということは、もし、火力発電所と同じように、 1年間365日、24時間運転できるなら、 大型風車1個で、年間2,000トンの石炭を 節約できることになります。 でも、風は気ままですから、吹くときはすごく吹き、 吹かないときは、吹きません。もし、風車を定格 出力換算で、0.3年分まわすことができるなら、 600トンの石炭を節約できるというわけです。 日本沿岸では、永井紀彦さんの見積りによれば、 定格出力1.75MWの風車であれば、年間発電量は、 新潟沖、4,000MWh 八戸 3,000MWh、 アシカ島(久里浜沖)5,000MWh、 神戸 2,800MWh、 苅田、宮崎4,000MWh、 などと見積られています。 1kwh あたり、10円で電気が売れるとすれば、 5,000MWhの電気は、50,000,000円で売れることになります。 売らないでも、 風車で発電した電気を自家用で消費する場合なら、 年間50,000,000円の節約となるわけです。 いま、1,000世帯が参加して、100万円ずつお金を出し合って、 風の強い沿岸部に、2基の沿岸風力発電(合計3.5MW)を設置する場合、 同じ比例を当てはめると、 1世帯あたり年間10万円の配当が来る計算となります。 ただし、 沿岸部は、潮風や、気象が激しいため、しょっちゅう故障しますが、 仮に、利益の半分が維持費や経費に消えたところで、5万円の配当が 期待でき、環境の役に立てるなら、結構なことのように思えます。 お金をみんなで出し合う方式を、トラストなどと呼んでいるようですが、 結局、電力会社などのイニシアティヴでできるNPOのように、 技術的にも、社会的にも信頼できる NPOでなければ、実現は難しいかもしれません。 トラストでなくても、株式会社を作って、株を発行し、建設資金を 用意するのも、正当な手続きのひとつです。 よく、何世帯分の電力という、説明がありますが、 平均で、1時間あたり、3.5kWh の電力を、各世帯が使うとすれば、 3.5 MW であれば、約1000世帯の電気をまかなうことができる計算です。 しかし、風が吹かないときは、発電しないので、3MW では、1000世帯分の 電力を常時供給することはできません。
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風車の海洋利用 青潮、酸欠、航路維持 せっかくお金をかけた風車が倒れたり、壊れたりする危険もいっぱいです。 朝日新聞の写真(2003_Sept_12) 風は気ままなので、利用したいときに風が吹いてくれるとは限らない。 風力をいったん水素などにして蓄えて、それを燃料にして発電すれば、 必要なときに電気を得ることができる。 最新の、実証試験の記事はこれです。